- 病院見学が決まったんだけど…
- なにを質問したらいいのかわからない。
- 「これだけは必ず聞いたほうがいい」みたいなのを教えて!
こんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか!?
筆者は10回以上の病院見学を経て、2度の転職に成功。
今では収入面でも待遇面でも満足する職場で働けています。しかし、1回目の転職活動時は病院見学で何を質問したらいいのかわからず、準備もろくにしないまま見学をすることもありました。
そこでこの記事では、初めての病院見学でも失敗しないように、必ず聞くべき質問11選を紹介します。
この記事を読めば、「質問するの忘れた」「聞いとけばよかった」と後々後悔せずに、自身をもって病院見学に望むことができます。ぜひ最後まで読んでみてください。
病院見学で聞くべき質問【業務編】|働きやすさを見極めるポイント
1日の担当患者数・取得単位数
- 「1日平均して何名の患者を担当しますか?」
- 「1日あたりの取得単位数はどの程度ですか?」
担当患者数や取得単位数を確認することは、業務負担を把握する上で非常に重要です。
患者数が多すぎる場合は、介入時間を確保できず、書類業務やカルテ記載に追われる可能性があります。また、単位数が多すぎる場合は業務負担が大きく、過度な残業を強いられる可能性があります。
担当患者数と取得単位数を知ることで、自分の希望やスキルに合った現場かどうかを確認できます。
急性期病院の場合は18単位以下・12名以下が基準!
推奨している手技・治療方針
- 「この職場で特に重視している治療理念や手技はありますか?」
職場の治療方針や推奨する手技は、自分の成長や働き方に影響を与えます。もし推奨している手技がある場合は、自分の目指す方向性と適性を確認することが必要です。
例えば、ボバースアプローチやPNFなど特定の手技を重視している病院では、その他の手技が認められない場合があるため注意が必要です。
筆者のおすすめは、推奨手技がなく自由が認められていること!
残業時間や終業時刻
- 「残業は月平均でどの程度発生していますか?」
- 「臨床業務修了後の流れを教えていただけますか?」
残業時間や終業時刻は、働きやすさやプライベートの充実度を考慮する重要な要素です。
働き方改革が進んでいる現在でも、残業が常態化している職場があるのも事実です。特に、臨床業務終了時刻が終業時刻に近い場合は注意が必要であり、カルテやその他書類業務があるため、終業時刻の45分前に臨床業務が終了していることが望ましいです。
残業時間の目安は10時間/月以内が理想!
セラピストの年齢層
- 「同年代のセラピストは何人ぐらい在籍していますか?」
- 「何年目のセラピストが多く在籍しているのでしょうか?」
セラピストの年齢層の幅を見ることで、長期的に働きやすい職場なのかをある程度把握できます。
例えば、30代以上が多く在籍している職場は、子育てをしているセラピストも多く、働きやすい職場であることが示唆されます。それに対し中間層がいない職場では、休日が取りにくい、残業が多いなどの可能性があるため注意が必要です。
「30代」、「ママさんセラピスト」が多いかをチェック!
新人教育や学生指導について
- 「新人教育は何年目の方が担当しているのでしょうか?」
- 「学生の実習は年間何人ぐらいいらっしゃいますか?」
新人教育や学生指導が適切か、経験できるかはキャリアの成長を考慮する重要な要素です。
教育に興味がある人は必ず質問しましょう。
病院見学で聞くべき質問【福利厚生編】|安心して働ける職場を探すコツ
有給休暇の取得状況
- 「年間の有給取得率はどの程度でしょうか?」
- 「有給や振替休日を取得する際はどのように手続きしているのでしょうか?」
- 「休日の際は患者代行はどのように行っているのでしょうか?」
有給休暇の取得率や取りやすさこそ、長く安心して働ける職場といっても過言ではありません。
有給が取りやすい職場は、職員間での業務調整がしっかりしている証拠。また、取得実績が高い場合、プライベートを大切にする風土があると考えられます。
有給取得率は年間15日以上、80%以上が目安かな!
勉強会・学会費の補助
- 「学会発表や院外勉強会の補助はありますでしょうか?」
勉強会や学会費の補助があるかどうかは、見落としがちなポイントです。
理学療法士をはじめとした医療従事者は、学会や院外勉強会に参加することも多く、その費用は決して安くありません。補助制度の有無によっては、年間で数万円単位の差があるため、必ず確認したい項目です。
年間◯円と決められている職場も多いから、見学時に要確認!
職員食堂の有無
- 「職員食堂はありますか?」
- 「1食いくらぐらいですか?」
職員食堂があるかどうかは、昼食代の節約につながります。
職員食堂の有無のみでなく、1食あたりの値段も尋ねておくとよいでしょう。病院によって、値段はさまざまですが、昨今の物価高の影響もあるため、500円以下であれば十分安価と言えそうです。
支払い方法も病院によってさまざまで、給与天引きもあれば、都度支払いの場合もあるよ!
職員寮や住宅手当の有無
- 「職員寮は利用可能ですか?」
- 「募集要項で住宅手当の記載があったのですが、具体的な金額はいくらでしょうか?」
職員寮や住宅手当の有無は、生活費を大きく左右する重要な条件です。特に一人暮らしや引っ越しを伴う就職の場合、これらの制度がある職場は経済的メリットが大きく、負担を軽減できます。
一般的には医師や看護師が優先して職員寮を利用することが多いですが、大病院の場合はコメディカルでも利用可能な場合があるので、確認してみると良いでしょう。
職員寮を利用できない場合は、住宅手当の金額が重要になります。病院によって住宅手当の金額は大きく異なるため、手当を貰える条件を見学時に確認してみてください。
住宅手当が高くても、基本給が低い場合もあるから注意!
病院見学で聞くべき質問【採用試験編】|事前準備で差をつける方法
応募書類
- 「職務経歴書と履歴書の書式は決まっていますか?」
- 「パソコンでの作成で問題ないでしょうか?」「手書き形式の方がよろしいでしょうか?」
病院見学に行く前に、応募書類はなにが必要かを必ず確認しましょう。そのなかで、疑問に感じた点をメモしておいて、質問するのが良いです。
応募書類は病院によって異なりますが、一般的には、
- 履歴書
- 職務経歴書
- 成績証明書
- 健康診断書
あたりが多いかと思います。
- 履歴書、職務経歴書の作成はパソコン(wordやgoogleドキュメント)と手書きどちらが良いのか
- 成績証明書は卒業した大学に問い合わせるのか
- 健康診断書は決められた期間内でないとだめか
面接の内容
- 「面接はどのような形式で行われますか?」
- 「面接で重視されるのはどのような点ですか?」
採用面接は自分の人柄や熱意を直接伝える最大のチャンス。事前に内容を把握することで、万全の準備が可能になります。
病院ごとに重視されるポイントが異なるため、上記のような質問をして、見学時に面接の傾向を知ることは有利に働きます。
質問すると教えてくれる職場も多いから、面接に関することは聞いたもん勝ちだよ!
まとめ
今回は、病院見学で聞くべき質問11選を紹介しました。
病院見学は、求人票やホームページでは分からないリアルな情報を得られる場です。 業務内容、福利厚生、採用試験の詳細について直接確認することで、働き始めた後のギャップを減らすことができます。
見学時に必要な質問リストを見直し、必要な情報を効率よく収集しましょう。