- 「病院見学で何を質問すればいいかわからない…」と悩んでいる理学療法士の方
- 「これだけは絶対に確認しておくべき質問」を知りたい方
- はじめての見学で失敗したくない方

当日、何を聞けばいいんだろう…。
病院見学の日程が決まったものの、このような悩みを抱えていませんか?
筆者もこれまで10回以上病院見学を経験してきましたが、
毎回感じるのは「求人票や公式サイトだけでは、本当の職場の実態は見えない」ということ。
実際に話を聞いてみると…
- 「思っていたより忙しそうだな。」
- 「福利厚生に条件がついているんだ。」
と、ギャップを感じる場面が多くありました。
そこで今回は、初めての見学でも後悔しないために、必ず聞いておきたい質問11選を厳選して紹介します。




“病院見学の限界を補う方法”も紹介するよ!
この記事を読み終える頃には、見学への不安がなくなり、「重要な情報を引き出し、理想の職場選びに一歩近づける」はずです。
▼質問11選は以下の通り▼



- 理学療法士歴7年(転職経験2回)
- 2度目の転職で年収540万円(残業なし)を達成
- 副業分もあわせて手取り30万円を達成
- 30歳までに年収600万円が目標
理学療法士が病院見学で聞くべき質問【業務編】



まずは、多くの人が気になる【臨床業務】についての質問。
- 1日のスケジュールが過密すぎないか
- 残業時間が多すぎないか
を事前に確認することは、ワークライフバランスを守る上で重要です。
では、具体的にどのような質問をすればよいのか、見ていきましょう。
一日の担当患者数・取得単位数
- 「一日に平均して、何名の患者を担当しますか?」
- 「一日あたりの取得単位数は、どの程度ですか?」
担当患者数や取得単位数を確認することは、業務負担を把握する上で重要です。
病院の特徴によっても基準は異なりますが、
- 急性期病院:18単位・12名
- 回復期病院:18単位・6名
- 訪問リハビリ:ノルマ5名
を目安にしてみてください。




単位数だけでなく、担当患者数にも注目して質問することがポイント!
特に急性期病院では、昔ながらの風習や人員不足の影響で、15名以上の患者を担当するケースも。
その場合、介入時間の確保が困難となり、書類業務やカルテ記載に追われる可能性が高くなります。
推奨している手技・治療方針
「特に重視している治療理念や手技はありますか?」
職場の治療方針は、自身のキャリアや働き方に影響を与えます。
専門性を高めることを目的にしていない場合は、特定の手技を推奨していない職場がおすすめ。
推奨している手技がある職場では、時間外の勉強会が多いことも特徴です。
その場合、サービス残業につながりやすく、精神的な負担が大きくなる可能性が高いでしょう。




特定の手技に依存しすぎると、転職の際に選択肢が狭まるリスクもあるよ。
一日のスケジュール
- 「始業してからの一日のスケジュールを教えていただけますか?」
- 「フレックスタイム制は導入されていますか?」
始業から終業までのスケジュールを把握することで、働き方を具体的にイメージしやすくなります。




実際に働いているスタッフのスケジュールを確認できる機会があれば、参考にさせてもらおう!
昨今では働き方改革の影響で、理学療法士でもフレックスタイム制を導入している職場が増えています。
仮に導入されている場合は、具体的な勤務時間を確認しておくと良いでしょう。
残業時間
「月の平均残業時間は、どのくらいでしょうか?」
働き方改革が進んでいる現在でも、残業が常態化している職場は少なくありません。
担当患者数や取得単位数と同様に、業務負担を正しく把握するためには、残業時間の確認が必須です。




だけど…病院見学だけでは「実際の残業時間」や「スタッフが残業を常態化させているか」を把握するのは難しいのが現実。
そこで、筆者が病院見学の際に注目していたポイントを紹介します。
- 月の平均残業時間は、10時間以内か。
- 終業時刻に対して、臨床業務やカンファレンスの終了時刻が30分以上あいているか。
- 掃除の時間は、終業時刻よりも前になっているか。
この3つのポイントを押さえておくだけでも、「思ってた現場と違った…」というギャップを防ぐことができます。
スタッフの年齢層
- 「同年代のスタッフは、何人ぐらい在籍していますか?」
- 「何年目のスタッフが、多く在籍していますか?」
「スタッフの年齢層を確認する意味はあるの?」と思う方もいるかもしれません。
実は、「働きやすい職場かどうか」を見極める最も簡単な方法の一つが、在籍しているセラピストの年齢層を確認すること。




特に注目したいのは、「30代・女性が多く参加しているかどうか」だよ!
以下に、ブラック・ホワイトな職場の特徴をまとめました。
なぜ、30代・女性が多い職場がホワイトなのでしょうか。
理由は、子育てと仕事を両立しやすい職場は労働環境が整っていることが多く、長く働きたいと思える職場である可能性が高いからです。
理学療法士が病院見学で聞くべき質問【福利厚生編】



ここからは、「福利厚生」に関する質問項目です。
福利厚生が充実しているかどうかは、長期的に働けるかを判断する材料になります。
それでは、具体的な質問項目を確認していきましょう。
有給休暇の取得状況
- 「年間の有給取得率はどの程度でしょうか?」
- 「有給や振替休日を取得する際はどのように手続きしているのでしょうか?」
- 「休日の際は患者代行はどのように行っているのでしょうか?」
有給の取得率を高めるためには、正しいシステムの構築とスタッフの間でのスムーズな連携が必要です。
そのため、有給の取得率や取りやすさこそ、長く安心して働ける職場といっても過言ではありません。




休暇取得時の申し送り方法についても、事前にチェックしておくといいよ!
基本的には有給取得率は100%が理想ですが、以下を一つの目安にすればよいでしょう。
- 年間15日以上
- 取得率80%以上
長期休暇の最大日数も確認しておきましょう。
旅行などプライベートを充実させるためには、1週間以上の休暇が取得できるかが重要です。
勉強会・学会費の補助
「学会発表や院外勉強会の補助は、ありますか?」
勉強会や学会費の補助があるかどうかは、意外と見落としがちなポイントです。
理学療法士は、協会や学会・院外勉強会に参加する機会が多く、その費用は決して安くありません。
募集要項には記載されていないことも多いですが、補助の金額によっては、年間で数万円単位の差が生じることもあるため、必ず確認しておきましょう。




筆者が以前在籍していた病院では、年間5万円の予算内であれば院外勉強会でも学会参加でも全額、補助が出る仕組みでした。
補助制度の有無だけでなく、「年間いくらまで支給されるのか」「どの範囲まで補助が適用されるのか」 といった詳細も確認しておくと安心ですね。
職員食堂の有無
「職員食堂は、ありますか?」
病院であれば、職員食堂や職員向けの弁当が提供されることが多いです。
その際、可能であれば1食あたりの値段も質問しておくとよいでしょう。
以下の調査からもわかるように、最近の物価高の影響を考慮すると、1食500円以下であれば十分に安いと言えます。
男性会社員の1日の昼食代は、前年の624円から85円増加し、709円となり調査開始の2010年以降初めて700円台を超えました。




訪問リハビリへの転職を考えている場合は、昼食補助が出るかどうかも確認しておこう!
職員寮・住宅手当の有無
- 「職員寮は利用可能ですか?」
- 「募集要項で住宅手当の記載があったのですが、具体的な金額はいくらでしょうか?」
住宅費は、人生における3大支出の一つと言われるほど、多額のお金が必要とされます。
この支出を抑えるために重要なのが、「職員寮」または「住宅手当」です。
独身で遠方への転職を考えている方にとっては、「職員寮を利用できるかどうか」は一つの条件としてもっておくと良いかもしれません。




職員寮があっても、コメディカルは利用不可の場合があるため、事前に確認しておこう。
職員寮を利用しない方にとっては、住宅手当が重要です。住宅手当の金額は職場によって異なるため、基本給のみならず、住宅手当の金額も必ず確認しましょう。
理学療法士が病院見学で聞くべき質問【採用試験編】



最後は、「採用試験」に関する質問項目です。
採用試験の内容に関しては、聞けば教えてくれることも多いため、遠慮せず質問するようにしましょう。
応募書類
- 「職務経歴書と履歴書の書式は、決まっていますか?」
- 「パソコンでの作成で問題ないでしょうか?手書きの方がよろしいでしょうか?」
既卒者の募集要項を見ると、必要書類として履歴書と職務経歴書の提出を求める施設が多いです。
その際、書類の形式が募集要項に記載されているかどうかを確認しましょう。
もし記載がない場合は、病院見学の際に直接確認する方が確実です。




筆者も以前、「手書きで書いてほしい」と言われたことがあるよ。
▼「履歴書の書き方」について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください▼



▼「職務経歴書の書き方」について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください▼



面接内容
- 「面接は、どのような形式で行われますか?」
- 「面接で重視されるのは、どのような点ですか?」
採用面接に関しての質問は、意外と答えてもらえることも多いです。
たとえば、ある病院では、以下のようなことを赤裸々に教えてくれました。
- 面接で重要視しているポイント
- よく出る質問内容
- 面接を担当するスタッフとその人数
事前にこれらの情報を知ることで、志望動機や自己PRを面接に合わせて調整でき、面接対策がしやすくなります。




質問すると教えてくれる病院も多いから、面接に関することは聞いたもん勝ちだよ!
▼「採用面接のポイント」について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください▼



【重要】病院見学だけでは不十分。転職を成功させる「次の一手」



ここまで病院見学で聞くべき質問を紹介してきましたが…
実は、どんなに質問しても「本当の職場環境」をすべて見抜けるわけではありません。
なぜなら、見学中は“お客様扱い”されるため、職場の裏側までは見えてこないからです。
たとえば、以下のような情報は表に出づらいです。
- 職場の人間関係
- 裏事情
- 離職率
こういった情報を知らずに入職すると、「こんなはずじゃなかった…」と後悔するリスクも。




そんなときに強い味方になってくれるのが、転職エージェント。
転職エージェントを使うことで、以下のようなメリットが享受できます。
- 希望条件に合った職場をプロが厳選して提案
- 求人票にはない「リアルな内部情報」を共有
- 面接・見学のアドバイスや書類添削もフルサポート
- 自分で探すよりも「ミスマッチのリスク」が減る
完全無料でサポートを受けられるので、まずは気軽に登録してみてください。
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▼「転職エージェント」について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください▼



まとめ|病院見学で得られる情報を活用して、理想の職場を選ぼう



この記事では、「理学療法士が病院見学で聞くべき質問11選」を紹介しました。
質問11選をまとめると、以下になります。
病院見学は、求人票やホームページでは分からないリアルな情報を得られる場です。
業務内容、福利厚生の詳細について直接確認することで、入職後のギャップを減らすことができます。
見学時にするべき質問事項をあらかじめ見直し、必要な情報を効率よく収集しましょう。
▼「転職活動の進め方」について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください▼


