
病院見学で何を質問すればいいかわからない…
これだけは聞いたほうが良い!って質問を教えて
病院見学の日程が決まったものの、このような悩みを抱えていませんか?
私はこれまで10回以上の病院見学を経験してきましたが、そのなかで感じたことは、
- 募集要項
- 公式サイト
だけでは、職場の本当の実態は見えないということです。
実際に見学で話を伺うと…
- ノルマ単位が20単位
- 平均残業時間が20時間超え
- 育休取得率が低い
など、ギャップを感じる場面が多くありました。
そこで今回は病院見学で後悔しないために、必ず聞いておきたい質問10選を紹介します。




記事後半では、見学当日の服装や持ち物の解説もするよ!
病院見学だけで職場の全てを判断するのは難しいものです。
もし「自分に合った病院を効率よく探したい」と思うなら、転職エージェントを活用するのも一つの方法です。
ぜひ『理学療法士は転職エージェントを使うべきか?』もあわせてご覧ください。






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理学療法士が病院見学で聞くべき質問【業務編】



「業務」について、聞くべき質問は以下4つ。
一日の担当患者数・単位数
- 「一日に平均して、何名ぐらいの患者さんを担当しますか?」
- 「一日あたりの単位数は、どの程度ですか?」
業務量を把握するうえで、この2つの質問が最も重要ですよね。
すでに臨床経験がある方なら実感があると思いますが、
- 担当患者数
- 単位数
が多すぎると、1人にかけられる時間が少なくなり、残業や過重労働につながりやすくなります。
目安は以下の通り。
急性期病院 | 18単位・12名 |
---|---|
回復期病院 | 18単位・6名 |
訪問リハビリ | ノルマ5名 |
この水準を超えている場合は、業務過多の可能性を考慮しましょう。




注意したいのは「給料が高い=多忙」とは限らない点
実際には人員配置や病院の方針、古い慣習の有無などが大きく影響します。
そのため、見学の場で必ず具体的に確認しておくことが大切です。
推奨している手技・治療方針
「重視している治療理念や、手技はありますか?」
病院や施設によっては、
- ボバース法
- PNF
- 入谷式
など特定の手技を軸にリハビリを展開している場合があります。
これは「学びたい手技がある人」にとってはプラスですが、逆に別のアプローチをしたい人にとっては制約になることもあります。




時間外勉強会が必須、研修費が自己負担などのケースも少なくないよ…
一方で、特定の手技に縛られず、幅広いアプローチを尊重する職場もあります。
そのため、あなたのキャリアプランに合うかどうかを考えながら質問すると、後悔のない選択につながりますよ。
一日のスケジュール
- 「始業してからのスケジュールを教えていただけますか?」
- 「臨床業務の終了時間は、何時頃でしょうか?」
この2つをセットで聞くことが大切です。
実は「臨床終了時間」まで確認する方は意外と少ないのですが、ここを押さえておかないと入職後のギャップにつながりやすいんです。
なぜなら、「退勤時間=臨床終了時間」にしている職場は未だにあるから。
理学療法士の仕事は臨床だけではありません。
- 総合実施計画書の作成
- サマリーの作成
- カルテ記載
- 申し送り
といった書類業務が多くありますよね。
臨床が終わってから書類業務をこなすのか、それとも臨床の合間に時間を確保しているのかで、働きやすさが大きく変わってきます。




最低でも退勤30分前には臨床終了したいね
残業時間
「月の平均残業時間は、どのくらいでしょうか?」
を聞けばある程度は予測できますが…
実際に残業がどの程度発生しているのかは、直接聞いておくのが安心です。




単位数が少なくても、「先輩より先に帰れない」などの理由もあるからね…
残業時間のポイントは以下3つ。
- 平均残業時間が月10時間以内かどうか
- 掃除の時間が退勤時刻より前に設定されているか
- 書類業務を臨床の合間に行える環境が整っているか
理学療法士が病院見学で聞くべき質問【福利厚生編】



「福利厚生」について、聞くべき質問は以下4つ。
有給休暇
- 「有給取得率はどの程度でしょうか?」
- 「休日を取得する際はどのような流れで申請していますか?」
転職後に「休みが取りにくい職場だった…」と後悔する人は少なくありません。
有給を自由に取得できる職場と、取りにくい職場はハッキリ分かれる傾向があります。




もし管理者が「有給の取得率を把握していない」場合は、休みにくい職場である可能性が高いので要注意!
休暇制度を確認する際は、
- 有給取得率80%以上
- 年間15日以上の取得実績
- 7日以上の長期休暇が可能
この基準を満たしていれば、休みやすい職場だと判断できます。
「休みを取れるか」だけでなく、「休みをどうやって取るのか」も要確認。
例えば…
- シフト制であらかじめ申請できる
- 急な休みにも対応してくれる
- 有給申請が形式的に却下されない
といった仕組みが整っているかを確認しましょう。
勉強会・学会費の補助
- 「学会発表や院外勉強会に対する補助はありますか?」
- 「補助を受けた場合、部署内で研修発表などは必要でしょうか?」
募集要項には記載されないことも多く、見落としがちなポイントです。
特に5年目までの若手理学療法士は、
- 院外の勉強会
- 学会
- 資格取得の講習会
に参加する機会が多く、費用が大きな負担になりがち。
そのため、事前に確認しておくと経済的にも安心ですよ。




補助の有無で、年間数万円単位の差が生じるからね…
- 年間上限額◯◯円まで支給
- 参加費だけ支給、交通費は自己負担
- 補助を受けた場合は院内で報告・発表が必要
補助制度があるのはありがたいですが、条件が厳しい場合もあるので、詳細内容まで確認しておきましょう。
職員食堂
- 「職員食堂はありますか?」
- 「1食いくらぐらいでしょうか?」
病院勤務ならではのメリットが、職員食堂の存在ですよね。
昨今の物価高で、会社員の平均昼食代は709円(2024年会社員のお小遣い調査)と過去最高を記録。
一方で職員食堂を利用すれば、500円前後に収まるケースが多く、月20日勤務と仮定すると約4,000円の差になります。




毎月の出費に直結するから、軽視できないポイントだね
逆に訪問リハビリでは職員食堂がないです。
そのため、訪問リハビリを志望する場合は、
- 会社提携の弁当の有無
- 昼食補助の有無
といった点も確認しておくと安心ですよ。
男性の育休取得
- 「男性も育休取得は可能でしょうか?」
- 「今までに取得した方は、どのくらいの期間取得していますか?」
近年は厚生労働省も「男性の育休取得」を強く推進しており、2024年度の「雇用均等基本調査」では男性の育休取得率が40.5%と過去最高を記録しました。
とはいえ、現場レベルでは
- 「男は働け!」
- 「育児は女性の仕事!」
といった昭和的な考えを押し付ける管理職がまだまだ存在します。




実際、私の友人はこのパターンで育休が取れないみたい…
そのため、見学時には
- 男性の育休取得実績があるか
- 取得期間・復帰後の働き方
を必ず確認しておきましょう。
これだけ国が男性育休を推進しているのに、取得率が低い職場は正直イケてない可能性が高いですよ。
理学療法士が病院見学で聞くべき質問【その他】



その他、聞いておくべき質問は以下2つ。
スタッフの年齢層
- 「同年代のスタッフは在籍していますか?」
- 「何年目のスタッフが多く在籍していますか?」
スタッフの年齢層を知ることで、その職場が長期的に働きやすい環境かどうかを見極められます。
離職率が高い職場では、若手とベテランしか残っていない二極化が起きやすいのが特徴。




特に確認しておきたいのが、ママさんセラピストがいるかどうか
理由は単純で、
- スタッフ間で協力体制が整っている
- 子育て世代への理解がある(急な休みに対応しやすい)
- 時短勤務や柔軟な働き方が可能
などの条件がなければ、ママさんセラピストは長く働けません。
つまり、「ママさんスタッフが一定数在籍している職場=働きやすい環境が整っている証拠」とも言えます。
採用試験
- 「筆記試験はどのような形式ですか?」
- 「面接で重視していることがあれば教えてください」
採用試験に関する質問は、意外と聞かない方が多いですが、実は聞いたもん勝ちです。
隠すような情報ではないため、丁寧に聞けば意外と教えてくれます。
私自身も病院見学の際に質問したところ、
- 筆記試験の出題形式
- 面接官の人数や役職
- 面接で重視しているポイント
を具体的に教えてもらえました。
これらを事前に知っておくと、自己PRや志望動機の方向性を調整できるため、面接対策が圧倒的にやりやすくなりますよ。




採用試験については、遠慮せずに聞いておこう!
>>関連 理学療法士の採用面接で聞かれる質問と面接対策のコツ
【要注意】病院見学で聞いてはいけないたった一つの質問



転職において給与面は、休みの取りやすさと同じくらい重要ですよね。
ただ給与の話ばかりだと、採用側としてはどうしてもマイナスなイメージを持ってしまいます。




「お金優先=またすぐに辞めてしまうかも」という印象につながるからね…
もし給料面について聞きたい場合は、転職エージェントを活用してみましょう。
エージェントなら…
- 膨大な求人データ
- 過去の転職実績
をもとに、その病院や地域の給与水準を把握しています。
そのため、見学の場で聞きにくいリアルな給与事情も、客観的に確認できます。
>>おすすめエージェントは「転職エージェントおすすめランキング5選」で解説しています。



【Q&A】理学療法士の病院見学に関するよくある質問



病院見学に関する「よくある質問」をまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ|病院見学の次は履歴書・職務経歴書作成へ進もう



本記事では、
について解説してきました。
病院見学で聞くべき質問10選
求人票や公式サイトだけでは見えない、
- 現場の雰囲気
- 業務量
- 福利厚生の実態
を知るために、質問内容を事前に整理しておくことが大切です。




見学時にしっかり情報を集めておけば、入職後のギャップを最小限に抑えられるよ!
そして病院見学が終わったら、次に取り組むべきは
といった応募書類の準備です。
これらは、転職エージェントを活用すれば無料でサポートを受けられます。
文章添削・テンプレート提供まで対応してくれるため、1人で悩むよりも圧倒的に効率的です。
転職者側は無料&ノーリスクがないので、使わない手はありませんよ。



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